都会のジオラマの作り方 基本的な製作手順のご紹介

・ジオラマはどのような手順で作っているのか?

・ジオラマを作ってみたいが、何から始めればよいのか?

今回はこういった疑問にお答えするため、

僕のジオラマ製作の基本的な流れを、ご紹介していきます!

 

僕はNゲージサイズの1/150スケールで都市風景のジオラマを製作しています。

この半年で4作品を製作し、KATO主催のT-TRAKジオラマコンテストで2位入賞

吉本プラモデル部主催の模コンでは500以上の作品の中からTOP20に入選しました。

そのジオラマ製作ノウハウをご紹介していきます。

ジオラマの製作手順

基本的な製作手順は、

①ケースや土台を選ぶ

②どんな風景をつくるか決める

③設計図を描く

④地面を作る

⑤道路や線路を作る

⑥建物を作る

⑦小物の設置

といった流れです。

あくまでこれは僕の場合で、他にもいろんなパターンがあると思います。

しかし、都会のジオラマをつくる場合は、この手順で進めるとスムーズに作ることが可能です。

また、今回は基本的な工程のみに絞ってご紹介しているので、

おおまかな流れと、とらえていただくのが良いでしょう。

それでは、工程を1つ1つご紹介していきます!

ケースや土台を選ぶ

まず、ジオラマをつくる土台を決めます。

風景の切り取り方が土台の大きさや形状によって変化するためです。

土台より先に作りたい風景を決めてしまうと、サイズが大きくなりすぎたり、

ちょうどよいサイズのケースが無かったりと、あとから苦労することになります。

また、最初は小さいサイズから始めることをお勧めします。

欲張っていきなり大きなものを作ろうとすると、途中で飽きてやめてしまう可能性を高めます。

(僕が昔そうでした…)

Nゲージのジオラマであればダイソーの300円か400円のコレクションケースがとてもお勧めです。

まずは、小さなサイズから始めてみましょう!

T-TRAK ジオラマ 土台

どんな風景をつくるか決める

作りたいと思う風景を決めます。都会か田舎か、現実風景か想像の風景か。

僕の場合は、Googleストリートビューで好みの風景を探し回ります。

好みの風景が見つかったら、そこの写真を集めます。

現地に行けるなら実際に写真を撮影したり、

ストリートビューならスクリーンショットで撮影すると良いです。

その写真などを元に、どんな構図で風景を切り取るかを考えていきます。

さらに、手書きでラフスケッチを描いてイメージを膨らませたりもします。

好みの風景をどんなふうに土台へ落とし込むか、ジオラマの見え方が決まる重要な工程です!

ジオラマ スケッチ

設計図を描く

線路や道路、建物などの配置を正確に決めていきます。

建物や道路などの寸法は、GoogleEarthを使って実際の距離を測定し、

その値を参考にするとリアルな風景を製作することが可能です。

既製品の線路や建物を使用する場合は、設計の段階で入手しておくか、

寸法を正確に把握しておくと良いです。

僕はCAD(図面を描くための専用ソフト)を使って設計図を描いていますが、

CADを使ったことがない場合は手描きで全然OKです。

土台に直接、道路や建物の線を書き込むのもよいでしょう。

設計段階で、できる限り寸法を決めておくと、

製作しながら大きさを調整したりしなくてよいので、

製作精度の向上や、短期間での製作が可能となります!

NゲージジオラマCAD図面

地面を作る

ここから実際のジオラマ製作に入っていきます。まずは地面を製作します。

地形の表現はスタイロフォーム発泡スチロールスチレンボードなどを使用します。

主に100均やホームセンターで購入可能です。

任意の厚みの素材が欲しい場合は、タミヤが出している工作用素材を使用しています。

材料を切り出し、木工用ボンドなどで土台に貼り付けます。

おおまかな地形ができたら、地面を一度塗装します。

僕が作る都会のジオラマの場合はサーフェイサーなどで灰色に塗装しています。

塗装しておくことで地面がそのまま露出していてもリアルさを損ないません。

地形の起伏の再現を忠実に行うほど、リアルなジオラマに仕上がります!

T-TRAKジオラマ地面

道路や線路を作る

道路や線路を敷く場合は、この段階で接着、塗装します。

線路は土台に瞬間接着剤などでしっかりと固定します。

道床付き線路を使用する場合でも周りにバラストをまくとよりリアルに仕上がります。

道路は紙やプラ板をカットし、塗装して製作します。

アスファルトの表現にはタミヤのテクスチャーペイントを主に使用しています。

道路や線路のウェザリングもこの段階でやっておくと良いです。

線路のバラストには、エナメルのフラットブラウンを吹き付けています。

道路の場合は、ブラックやブラウンのエナメル塗料でウォッシングしたり、

タミヤのウェザリングマスターのようなパステル系の素材で汚したりします。

ウェザリング塗装を施すとジオラマの完成度を一気に引き上げることが可能です!

NゲージT-TRAKジオラマ線路

建物を作る

建物は既製品を使ってもOKですが、結構お値段が高いですよね…

特に僕のように都会のジオラマをつくる場合は、建物がたくさん必要です。

そこで、僕は建物を紙やプラ板から自作しています。

形状やデザインも自由自在なので、再現の幅が広がります。

自作まではハードルが高い、という場合はGREENMAX製のキットがお勧めです。

未塗装であればお値段もお手頃で、組み合わせ方によって形状も変えられたりします。

既製品のパーツをうまく組み合わせるのも一つの良い手段です。

建物は塗装し、ウェザリングも施すと良いでしょう。

僕の場合ウェザリングは、エナメル塗料でウォッシングが基本です。

建物が完成したら、土台に設置します。取り外しをしない場合は、しっかりと接着します。

Nゲージジオラマ高架下自作建物

小物の設置

ここまで来れば、ジオラマはほぼ完成です。

が、最後にこだわって小物を設置するとさらにリアルな風景を作ることができます。

車や電柱など、雰囲気に合わせた小物を設置します。

クーラーの室外機や看板まで設置すると密度が上がって、よりリアルなジオラマになります!

Nゲージジオラマ高架下小物

これでジオラマ完成です!あとは車両を置いたり、写真を撮影したり、眺めたりして楽しみます!

まとめ

①ケースや土台を選ぶ     →土台がすべての基準

②どんな風景をつくるか決める →どんな構図で風景を切り取るか

③設計図を描く        →寸法をできる限り決定

④地面を作る         →地面の形状を再現し塗装

⑤道路や線路を作る      →バラストをまき、塗装

⑥建物を作る         →自作、キットのパーツ組み合わせ

⑦小物の設置         →最後のこだわり

いかがだったでしょうか。

あくまで僕の製作手順なので、参考程度にしていただければと思います。

作っていくうちに、自分のスタイルも確立されていくと思います!

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